Origin|Process
Process
日々の営み
Open-ended完成を決めない
ここには、
決まったレシピはありません。
あるのは、
蔵とともに過ごしてきた、
長い時間の積み重なり。
その中で、
その年、
その瞬間に
立ち上がってくる発酵と、
向き合っています。
音に耳を澄まし、
香りの変化に立ち止まり、
今、
何が起きているのかを
確かめる。
その繰り返しが、
日々の酒造りです。
Transcription写し取る
ここでの仕事は、
酒を
「つくる」ことでは
ありません。
蔵という環境と、
そこを流れる時間を、
そのまま受け止め、
写し取ること。
写し取るとは、
揃えない。
均(なら)さない。
消さない。
微生物の動き。
季節の揺らぎ。
毎年
同じようでいて、
二度と重ならない現象を、
液体として、
瓶の中に
残していくことです。
Human Position人の立ち位置
藤井酒造において、
人は
発酵を
支配しません。
すべてを委ねる
傍観者でもない。
発酵の流れを見つめ、
行き過ぎそうなときには
整え、
まだ足りないときには、
待つ。
人の役割は、
現象のそばに
立ち続け、
その日の判断を、
重ねていくことです。
Three Pillars三つの基軸
01
蔵の発酵 Self-sustaining Fermentation
培養酵母や
乳酸菌を加えず、
過度な洗浄も
しない。
蔵に息づく
微生物の働きを、
そのまま、
受け入れます。
不確かさの中にこそ、
その年だけの
表情が
現れます。
02
生酛の骨格 Kimoto Structure
生酛は、
時間をかけて
発酵を育てる
技法です。
急かさず、
整いきるまで
待つ。
その積み重ねが、
酒に、
揺るがない芯を
残します。
03
温度との対話 Dialogue with Temperature
温度は、
発酵の呼吸に
直接触れる
要素です。
数値だけに
頼らず、
香りや動きを
確かめながら、
少しずつ
調整していく。
完全に
制御するのではなく、
生命と
向き合っています。
Margin余白
この蔵の酒造りには、
余白があります。
余白とは、
すべてを
決めきらないこと。
温度を
一定にする日もあれば、
数日、
様子を見る判断も
あります。
微生物の動きに、
先回りしない。
すべてを、
人の意図で
閉じない。
その隙間が、
酒のゆらぎを
残していきます。
Convergence結ばれる
こうした
日々の向き合い方が、
酒として
結ばれます。
土地。
蔵。
時間。
そして、
人の判断。
それらは
切り離されることなく、
ひとつの流れとして、
一本の酒になって、
写ります。


