Origin|Manifesto

土と蔵と、
日々を醸す。

Nurtured with Quiet Grace — from the Kura's memory

この場所には、
長い時間が流れています。

土地があり、
季節がめぐり、
人の営みが重なってきました。

この蔵の酒は、
その流れとともにあります。

瀬戸内海と山に囲まれた、
穏やかな町。

花崗岩の層を通って湧く地下水は、
きめ細かく、
やわらかい。

潮を含んだ風が、
蔵を抜ける。

極端に振れない気候。

この土地の性質が、
酒に写ります。

竹原の風景

梁(はり)、
土壁、
木桶。

蔵には、
小さな世界があります。

木や土、
空気の隅々にまで、
酵母や乳酸菌が棲みつき、
世代を超えて、
この環境が受け継がれてきました。

人が変わっても、
この場だけは、
静かに呼吸を続けています。

蔵の表情は、
年ごとに少しずつ変わります。

けれど、
ここで生まれる酒には、
揺らがない芯があります。

蔵の内部

洗う。
蒸す。
混ぜる。

同じ工程が、
日々繰り返されています。

音に耳を澄まし、
香りの変化に立ち止まり、
今、何が起きているのかを確かめる。

行き過ぎそうなときには、整える。
まだ足りないときには、待つ。

その判断を、
重ねていきます。

納得できる年もあれば、
そうでない感触が残る年もある。

そうした日々が積み重なり、
脈々と、
引き継がれています。

日々の作業

この蔵で、
米と水が、
環境と時間に触れたとき、
液体として、
姿を得る。

その年の気候、
微生物の移ろい、
人の関わり方によって、
わずかに姿を変えていきます。

決まったかたちはなく、
毎年、
同じにはなりません。

この過程を受け止め、
ひとつのかたちとして、
瓶に収めています。

酒というかたち

食事の時間に、
酒がある。

強すぎず、
弱すぎない。

なくてもいい。
あれば、
少しうれしい。

この酒が生まれる場には、
確かな土地があり、
確かな時間があります。

なぜ、
この酒は、
この佇まいなのか。

その理由は、
竹原という風土と、
蔵と、
人が、
積み重ねてきた時間の中に。